今回の投稿では、TU9 (ドイツの工科大学大学連合) を紹介します。
TU9とは
TU9とはドイツの工科大学連合のことで、アーヘン工科大学、ベルリン工科大学、ブラウンシュヴァイク工科大学、ダルムシュタット工科大学、ドレスデン工科大学、ハノーファー大学 、カールスルーエ工科大学、ミュンヘン工科大学、シュトゥットガルト大学の9つの大学で構成されています。
ドイツの大学には格差がないとよく言われますが、各大学の強みや協定している大学などには違いがあります (TU9はその名の通り理工学系の分野に強く、世界大学ランキングでもよい順位につけています)。
理系でドイツ留学を考えている人は、手始めにTU9の各大学の情報を調べてみてはいかがでしょうか。
参考 TU9 German Universities of TechnologyTU9に入っている大学 (ABC順、都市名)
アーヘン工科大学 (RWTH Aachen)
アーヘン工科大学はドイツの西部(ドイツとフランス、オランダとの国境近くにある)大学です。
設立は1870年で、理学部、機械工学部、電気情報学部、医学部といった学部があります。
参考 RWTH Aachenベルリン工科大学 (TU Berlin)
ベルリン工科大学はドイツの首都・ベルリンにある大学です。工科大学(数学、電気工学、機械工学、建築など)ではありますが、人文社会系の学部もあります(これはベルリン教育大学の一部が吸収されたため)。
ベルリン工科大学の大本は1770年に創設された鉱山夫・精錬工教習所と言われていますが、正式にベルリン工科大学(今の呼び方)となったのは1946年のことです。
参考 TU Berlinブラウンシュヴァイク工科大学 (TU Braunschweig)
ブラウンシュヴァイク工科大学はBrunswick(ハノーファーから電車で1時間ほどのところ)にある大学で、数学や物理で有名なガウスの出身校です。
ガウス学部(数学、情報学等)、機械工学、電気工学といった理工系の学部に加えて、人文教育学部があります。
ブラウンシュヴァイク工科大学の大本は1745年に創立されたカロリヌム大学とされています。
参考 TU Braunschweigダルムシュタット工科大学 (TU Darmstadt)
ダルムシュタット工科大学はDarmstadt(フランクフルトから南に30kmほどのところ)にある大学です。
設立は1877年で、化学、情報工学、機械工学、計算機科学、数学、物理学といった学部があります。
参考 TU Darmstadtドレスデン工科大学 (TU Dresden)
ドレスデン工科大学はドイツの東部(チェコとの国境まで車で30分ほど)に位置する大学です。工科大学としては、ドイツでもっとも多くの学生を抱えていると言われています。
ドレスデン工科大学には数学、工学、建築・環境学、社会科学、医学といった学部があります。
ドレスデン工科大学という呼び方になったのは1961年のことですが、歴史をさかのぼっていくと19世紀の前半にまで行きつきます。
参考 TU Dresdenハノーファー大学 (Leibniz Universität Hannover)
ハノーファー大学 はドイツの北部(ハンブルクまではいかない)に位置する大学です。
設立は1831年で、自然科学、工学、人文科学、社会科学、法律といった学部・学科があります。
参考 Leibniz Universität Hannoverカールスルーエ工科大学 (Karlsruher Institut für Technologie)
カールスルーエ工科大学はドイツの南西部(シュツットガルトから車で1時間ほど)に位置する大学です。ドイツで最古の工業大学(工科大学)と言われています。
数学、物理学、機械工学、化学、電気工学、情報工学、経済学といった学部があります。
参考 Karlsruher Institut für Technologieミュンヘン工科大学 (TU München)
ミュンヘン工科大学はドイツの南部に位置する大学です。
ミュンヘン工科大学には建築学、電気・情報工学、スポーツ科学、化学、情報学、機械工学、数学、物理学といった学部があります。また、ビジネススクールもあります。
創立は1868年で、今の名前になったのは1970年です。
参考 TU Münchenシュツットガルト大学 (Universität Stuttgart)
シュツットガルト大学はドイツの南西部に位置する大学です。
創立は1829年で、土木工学、機械工学、電気工学、経営学、人文科学といった学部・学科があります。
参考 Universität Stuttgartドイツの大学への進学を考えている人へ
最後に、ドイツの大学(院)への進学を考えている方は、必ず公の機関(各大学やDAAD)が出している情報を確認しましょう。
個人ブログ等の情報はわかりやすくまとまっていることが多いのですが、いかんせん、書いてある情報が古くなっていたりします。
ぼくのブログでも大学紹介や留学経験談の共有をしていますが、その際はなるべく公式のサイトへのリンクを貼るようにしています。
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