海外ドラマを活用した英語学習ってどんなのがあるの?
英語学習に効果的な海外ドラマってなに?
といった疑問を解消してきます。
目次
英語学習に海外ドラマをおすすめする理由
海外ドラマは難しそうと思われがちですが、実は海外ドラマ (とくに家族向けのもの) はそんなに難しくありません。むしろ、
I’m tired. や I’m going home. といった簡単な英語表現が普通にでてきます。
そのため、“あー、この単語知ってる。この文法知ってる”といった感じで、楽しみながら英語の勉強ができます。(裁判が関わるドラマだったりすると、使われる語彙のレベルは高くなりますが)
海外ドラマを見ることの利点は、
ことです。
たとえば、海外ドラマを見ていて、You won’t get away with this. (このままではすまんぞ) という英語表現に遭遇したとしましょう。
この時、You won’t get away with this. をそれが使われた場面や文脈とセットで覚えておけば、実際に自分が英語をしゃべる際にその表現がパッと口から出てきます。
単語帳を使って英単語や英語表現を覚えた方がいいんじゃないの思われるかもしれませんが、ぼくは単語帳の丸暗記はおすすめしていません。
とくに、単語だけを覚えることは絶対におすすめしません。理由は簡単で、覚えた単語や表現の使い方を知らないと、実際の会話ではほとんど役に立たないからです。
ぼくの経験上、単語帳を丸暗記するよりも、海外ドラマを活用して英単語や英語表現を覚えたほうが英会話に役立ちます。
海外ドラマを見ることの利点はほかにもあります。それは、
点です。
というのも、ネイティブの普段の会話スピードは、ぼくらが想像している以上に速いです。その会話スピードについていけないと、相手にされないなんてこともあります。
もちろん非ネイティブが相手であれば、会話スピードは遅くなります。しかし、速い会話スピードに慣れておいたほうがよいです。なぜなら、速い会話スピードに慣れておけば、遅い会話スピードにも対応できるからです。(その逆はなかなかできません。)
海外ドラマの会話スピードに慣れておけば、基本的に怖いものなしです。
英語学習におすすめの海外ドラマ

英語学習にはセリフが多い20分ものの海外ドラマがおすすめです。ここからは、ぼくが実際に英語学習に活用した海外ドラマを紹介していきます。
Full House、フルハウス (シーズン8)
フルハウスは、妻を亡くしたダニーが義弟のジェシーと親友のジョーイと一緒にダニーの娘3人を育てていくコメディドラマです。
フルハウスはよくNHKで放送されていたので、知っているという方も多いのではないでしょうか。
フルハウスからは日常会話で使える表現がたくさん学べます。しかし、放映された年が1987年から1995年であるため、ジョークが古いことがあります。
フルハウスの名シーン
「Top 10 Best Full House Moments」© MsMojo (This video is created and owned by the YouTube channel, MsMojo.)
フルハウスの解説ページ

Friends、フレンズ (シーズン 10)
フレンズは、ニューヨーク・マンハッタン島に住む男女6人の日常を描いたコメディドラマです。実は私も含め、多くの人が英語学習にフレンズをおすすめしています。
内容に関しては、フルハウスより少し大人向けです。中学生にはあまり聞かせたくないようなジョークも普通に出てきます。しかし、フルハウスと同様に、フレンズから学べる英語表現はたくさんあります。
フレンズのトップ10エピソード
「Top 10 Best Friends Episodes」© MsMojo (This video is created and owned by the YouTube channel, MsMojo.)
フレンズの解説ページ

How I met your mother、ママと恋に落ちるまで (シーズン 9)
“ママと恋に落ちるまで”は、主人公であるテッドが自分の妻と出会うまでの出来事を振り返っていくコメディドラマです。
“ママと恋に落ちるまで”の放送年度は2005年から2014年なので、比較的新しいドラマを見たいという方におすすめです。
ぼくがアメリカで知り合った若者は、“ママと恋に落ちるまで”をよくすすめていました。しかし、“ママと恋に落ちるまで”では、大人向けのジョークがフレンズよりも多く出てきます。
そのため、そういったジョークが嫌いな方にはあまりおすすめできません。“ママと恋に落ちるまで”の友情シーン集
「Top 10 Best Friendship moments on How I Met Your Mother」© MsMojo (This video is created and owned by the YouTube channel, MsMojo.)
The Big Bang Theory、ビッグバンセオリー (シーズン 12)
ビッグバンセオリーは、科学者であるレナードとシェルドンの日常を面白おかしく描いたコメディドラマです。
主人公が科学者ということもあり、聞きなれない単語がでてきます。しかし、日常会話で使える表現がたくさん学べるという点では、ほかのドラマに劣りません。
ちなみに、2019年に放映されるシーズン12がラストシーズンとなっています。
ビッグバンセオリーの名シーン
「Top10 Big Bang Theory Moments」© WatchMojo.com (This video is created and owned by the YouTube channel, WatchMojo.com.)
ビッグバンセオリーの解説ページ

海外ドラマを見るには、Netflix、HuluU-NEXTといった動画配信サイトがおすすめです。インターネットのつながる環境であれば、いつでもどこでもドラマを見ることができます。
海外ドラマを用いた英語学習法
学習法(ステップごとに)
- STEP.1
まずはドラマを見て楽しみましょう。ドラマを見る際は、なるべく英語音声・英語字幕にします。
最初に内容をしっかりと理解したいという方は、英語音声・日本語字幕→英語音声・英語字幕の順でドラマを見ましょう。
はじめのうちは、“この単語知ってる。この文法わかる”くらいの感覚で大丈夫です。
- STEP.2
英語音声・英語字幕でドラマを見ることに抵抗がなくなったら、作中で気になった英単語や英語表現を調べていきましょう。
その際、わからないところを全部調べる必要はありません。理解できる箇所を少しずつ増やしながら、話のあらすじを理解するくらいの感覚で大丈夫です。
細かいジョークなどを理解するのは、もっとレベルが上がってからでも遅くないです。
- STEP.3
役者の会話スピードに慣れてきたら、頭の中で聞き取ったセリフを再生してみましょう。もしうまく再生できなければ、すぐに字幕を見て聞き取れなかった箇所を確認します。この方法は、リスニング能力の向上にとても効果的です。
また、頭の中で英語を再生することは、英語で考えるためのよい練習になります。作中で気に入った英語表現があれば、それを覚えて実際の会話でどんどん使っていきましょう。そうすることで、使いこなせる文法や単語が自然と増えていきます。
最終的には、字幕なしで英語を聞き取り、それをオウム返しできるようになります。ぼくの経験上、そのレベルに達すると英語の聞き取りで困ることはほとんどなくなります。
アドバイス
TOEICや受験勉強あがりの人がはじめて海外ドラマを見ると、おそらく役者の会話スピードに圧倒されます (少なくともぼくはそうでした)。字幕なしでは聞き取れる単語がほとんどない、なんてことも普通にありえます。
でも毎日海外ドラマを見ていれば、次第に役者の会話スピードに慣れていきます。しんどいのははじめのうちだけです。理解できる箇所が増えると、それに応じてドラマを見ることがどんどん楽しくなります。
ドラマで使用された英語表現を覚える際は、それがどういった場面や文脈で使われていたかを意識しましょう。