ドイツ留学のリスク・デメリットについて考えてみた [かなりまじめな話]

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今回の投稿ではドイツ留学リスクデメリットについて考察していきます。

ここでいう留学とは、ドイツの大学で学位をとる留学(正規留学)のことです。交換留学に関してはリスクがほとんどないので、この記事では特に触れません。

ドイツの大学について簡単に

まず初めに、ドイツの大学は勉強をするところです。

日本の大学には「サークルに入って。バイトに明け暮れて」といった風潮がありますが、ドイツの大学にはそれがありません (そもそも、ドイツの大学でサークルという存在を目にしたことがない)。

授業でできた友達と遊びに行ったりしますが、あくまで「大学は勉学に励むところ」といった感じが強いです。もし華やかな大学生活を期待しているのであれば、ドイツの大学はおすすめしません

続いて、ドイツの大学では、一般に学部(Bachelor)が3年、修士(Master)が2年となっています(目安は半年で30ETCSずつ取得)。が、これらはあくまで目安のようなもので、必ず守らないとダメなわけではありません。

多くの学生は交換留学に行ったり、企業でアルバイト・インターンシップをします。よりよい成績をとるために、わざとゆっくり目のペースで単位をとることもあります(たとえば、半年で24ETCSとか)。そして結果的に、標準年数(学部3年、修士2年)より長く大学に在籍します。

それから、ドイツには日本のような偏差値至上主義的な考えはありません。修士までであれば、大学の名前はそこまで重要ではないです。

大学の名前が将来の進路に全く関係ないとは言いませんが、多くのドイツ人は日本人ほど大学の名前に固執していません。むしろ、大学の成績を気にしている人の方が多いです。

以上を踏まえたうえで、ドイツ留学におけるリスク・デメリットについて考察していきます (みなさんも一緒に考えてみてください)。

ドイツ留学に潜むリスク

日本の高校⇒ドイツの大学の場合

ドイツの大学に入るためには、ほとんどの場合、ドイツ語C1が要求されます。ちなみにC1というのは、英語のレベルで言うと、TOEIC945~・英検1級に相当するとされています。

一番理想的な経路は高校卒業までにドイツ語C1をとって、そのままドイツの大学に進学することだと思います。しかしながら、この経路でドイツの大学に入れる人はそう多くありません。

多くの人はドイツの語学学校などに通ってドイツ語C1を目指すところからスタートします。そうなると、日本の大学に進学するよりも時間がかかります。(ドイツの大学は基本的に10月始まりなので、最低でも半年のギャップが生まれます)

また、大学に入ってからは周りの大学生(その多くがドイツ人)と切磋琢磨していかなくてはなりません。そのため、大学入学後は人一倍勉強する羽目になります。

そもそも論ですが、希望する大学・学部に必ず入れるという保証はありません (ドイツでは日本と同じように、専攻を決めてから出願します。人気の大学・学部は入るのが難しいです。たとえば医学部とか)。

ちなみに、英語で開講されている学士のプログラム(英語だけで大学に入れる)もあるようですが、ぼくはドイツ語のプログラムを選ぶことをおすすめします (特にドイツで就職することを目指しているのであれば)。

さて、すべてがうまくいってドイツの大学を卒業できればよいのですが、そうはならない可能性もあります。

ドイツで学位が取得できずに日本へ帰国してしまった場合、最終学歴は高卒になります。おまけに、高校を卒業してから月日が流れてしまっています。仮に20歳で日本に戻ったとして、そこから日本の大学を目指すのか、仕事を探すのか…

最終学歴が高卒+もう18歳ではない」ということが、日本の高校からドイツの大学に進学する場合における、最大のリスクではないでしょうか。

ただし、ドイツに残るのであれば、年齢はそこまで悪く影響しません。専攻を変えて大学に入りなおすなど、いろいろとやりようはあります。

日本の大学⇒ドイツの大学(院)の場合

日本の大学からドイツの大学の修士課程・博士課程に進む場合も、それなりにリスクがあります。

まず、日本の大学(院)卒業とドイツの大学(院)入学の間に、半年のギャップが生まれてしまいます (春卒業、秋入学。やり方によってはうまく回避できますが)。

そもそも、自分の行きたい大学/研究室/ゼミに入れる保証もありません。きちんとリスク管理をしておかないと、ぷー太郎になってしまいます (ドイツに来るまでの間、日本の大学に籍を残したり、インターンシップをするのがよいかと)。

また、思い通りの留学生活が送れる保証はありません。たとえば、ドイツの大学/研究室/ゼミが自分に合わないということもありえます。

無事に学位がとれればよいのですが、最悪の場合、学部卒もしくは修士の肩書のまま日本に帰ることとなります。

ドイツ留学のデメリット

学位取得までが長くなりがち

冒頭の部分でも触れましたが、ドイツの大学では学部3年、修士2年が一般的です。しかしながら、多くの学生は標準年数よりも長く大学に在籍します (留学やインターンシップなど)。

大学に長く通えば通うだけ、その分の生活費が余計にかかります。仮に一ヶ月の生活費が10万円で卒業が半年伸びると、60万円の負荷がプラスでかかります (インターンシップなどでお金を稼ぐのであれば話は変わってきますが)。

日本に帰って就職する場合

ドイツの大学で取得した学位が日本でどう評価されるのかドイツ語ができることがアピールポイントになるか。この2つはよく考える必要があります。

たとえば、「ドイツの○○大学でよい成績を収めました」と人事の人に伝えて、相手がどういった反応をするのか。ドイツでの頑張りがうまく相手に伝わればよいのですが、うまくいかないこともあるかと。

また、日本では新卒一括採用が主流で、大学の成績よりも大学名が重視される傾向にあります (ドイツとは逆の傾向…)。初任給に関しては、専攻やスキルに関係なくほぼ一律です。

極端な話、「ドイツで死ぬほど勉強したとしても、日本の大学で遊んでいた学生とスタートラインが同じ」なんてことが普通にありえます。つまり、ドイツでの努力が数字として反映されない可能性が大きいということです。

学位プログラムが英語で開講される場合

大学では基本的に英語で大丈夫ですが、日々の生活ではドイツ語が必要になります。国際的な都市と言われるベルリンやミュンヘンであっても、すべてを英語で済まそうとするのはさすがに無理があります。

それから、ドイツ語ができないとドイツで仕事を探す時に苦労します (求人情報はドイツ語で書かれていることが多い)。教授のコネなどでなんとかなることもありますが、大きなハンデを背負っていることには変わりありません。

結局のところ、ドイツでうまく立ち回っていくためには、多少なりドイツ語ができないとダメというわけです (英語で専門科目を学びながら、ドイツ語も学んでいくことをどうとらえるか…)。

気候や生活習慣・食文化の違い

気候や生活習慣・食文化の違いも考慮に入れておいたほうがよいです。

ドイツの冬はくもりばかりで、気分が沈みやすいとか…

ドイツの食文化は自分に合うかとか (ドイツに行く前に判断するのは難しいけれども)…

生活環境が変わると、ヒトの体にはストレスがかかります (それに加えて、大学の勉強というプレッシャーもあります)。ストレスを抱えすぎて気持ちが病んでしまうと、最悪の場合、大学に行けなくなってしまいます…

さて、ここまでドイツ留学のリスク・デメリットについて、淡々と述べてきました。ドイツ留学を考えている方は、今一度、ドイツ留学のリスクとデメリットについて考察してみてください。

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