今回の投稿では、「正規留学はかなり大変ではないか」という話をしていきます。そしてその後に、正規留学は最初の半年が勝負だという話をします。
ぼく自身の留学経験 (ドイツとアメリカ) と知人の話をうまく言語化できたらと思います。
正規留学は大変
準備
正規留学はまず準備が大変です。
留学に関する情報は基本的に自分で調べなければならないうえに、調べることはたくさんあります (大学の募集要項やビザのことなど)。
また、情報は英語(もしくは現地語)で調べないと、正確なものにたどり着けないことが多いです。
留学エージェントを使うという手もありますが、相応のお金は取られます。それに、留学エージェントが取り扱っていない国もあります。
要は、自分1人で必要な情報を調べて留学までこぎつけるのは、なかなか骨が折れることだということです。(ぼくはドイツ正規留学の準備をすべて1人でしましたが、かなり大変でした。)
大学入学後
大学に入った後もなかなか大変です。
留学先の国と日本の教育システム (授業や試験のスタイルなど) の違いにとまどったりするなど、思うようにいかないことがたくさんあります。
たとえば授業スタイルの違いで言うならば、
日本の大学では先生⇒学生という一方方向の授業が一般的なのに対し、アメリカの大学では質問をする学生が多いです (双方向という感じがあります)。
試験スタイルの違いで言うならば、日本の大学では思考力を問う試験が多いの対し、ドイツの大学では解答スピードを問う試験が多いです (あくまで工学系に限った話ですが)。
授業や試験スタイルの違いは一度慣れてしまえば大したことないのですが、慣れるまでがわりと大変です。
言葉の壁
留学中は言葉の壁を感じやすく、それによって苦労することがたくさんあります (ネイティブバイリンガルとかでない限り)。
たとえば現地の学生ばかりのグループで会話をしていて、自分だけ会話に入れないということがあります。
みんながジョークを言ったりして笑っているのに、自分だけはそれを理解できずに愛想笑いをしている、なんてこともあります。少なくともぼくは、そういった経験を何度もしています。
そういった時、周りに自分の境遇をわかってくれる人がいなければ、ものすごい孤独を感じるでしょう。
ではその孤独をどう克服していくのかいう話ですが、これといった解決策はあまりないと思います。留学は個人戦の部分が大きいので、結局最後は1人でなんとかするしかないような…
文化・生活習慣の違い
文化や生活習慣の違いも避けては通れない話です。
文化や生活習慣の違いはたくさんあり、人との距離感の取り方が違う、公共交通機関があまり整っていない、チップを払わないといけない、洗濯物を外に干さないなど、例を挙げればキリがありません。
人によってはそうした違いがものすごいストレスになりますし、最悪の場合はホームシックになってしまいます…
正規留学というのは簡単に言ってしまえば、今まで一緒だった家族や友達と離れて、1人で異国の地に乗り込んでいくということです。それ相応の苦労が伴います。
もちろん、家族もしくは知り合いが現地にいるのであれば、多少話は変わってきますが…
正規留学は最初の半年が勝負

留学の最初の半年をどう過ごすかによって、その後の進路が大きく変わってきます。(留学先の大学がクウォーター制の場合は最初の3ヶ月が大事)
なので、学業面だけは手を抜かないことをおすすめします。
なぜかと言うと、多くの大学では最初の半年は必修科目ばかりで、そこで悪い成績をとってしまうとあとから挽回するのが難しくなるからです。(研究がメインであれば研究を頑張りましょう)
ぼくの経験上、成績が悪くて苦労することはあっても、成績が良くて苦労することはありません。成績が良ければ、大学でチューターになれたり、研究補助の仕事にありつけたりします。
国によっては、就職活動の際に大学の成績が重視されます。
参考までに、ぼくがアメリカで知り合ったエンジニアの人(アマゾン本社)は、「アメリカは日本以上に学歴社会で、大学の成績も重視される。たとえば僕の部署では、ワシントン大学の情報学(CS)でGPAが3の後半ある学生なら面接してみるか、といったっ感じ」と言っていました。
それから、ぼくの顔見知りのドイツ人の教授(工学系)は、「ドイツで就職するなら成績は2.5はあった方がよい」と言っています。
何度も言いますが、正規留学は最初の半年が勝負です。
仮に最初の半年でやらかしたとする(悪い成績をとったとする)と、それをずっと引きずることになります。逆に最初の半年をうまく乗り越えることができれば、その後が楽になります。
特に現地就職を目指している人は、なるべく良い成績をとっておきましょう。
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