読書を始めたいけど、どんな本を選べばいいかわからない…
目次
大学生に読書をすすめたい理由
知識が身につく
読書の利点はなんといっても、知識が身につくところです。
たとえば、その道の専門家が書いた本であれば、自分で1から調べたら一生かかるような情報が手に入ります。そして、そうした良質な情報が知識として蓄積されていくと、変な情報に惑わされることが少なくなります。
すぐ役に立つ保証はないけど、いつかどこかで役に立つ。それが知識(その先にある教養)というものです。知識は身につけておいて損するものではありません。
こういった話をすると、わざわざ知識なんて身につけなくてもグーグルで調べたら一発じゃん、といった反論が聞こえてきそうです。たしかにその通りです。今の時代、インターネットがあれば情報は無限に出てきます。
しかしながら、自分の知識が乏しい分野で情報を調べるのはとても難しいことです。というより、そういった分野の情報を調べようとさえしません。
たとえば、ドイツ留学という単語が頭の中にない人は、“ドイツの大学は学費が格安。英語のプログラムもある”といった情報にはまずたどり着けないでしょう。(ドイツ留学について調べることさえないかも)
調べられる情報というのは、基本的に自分の知識に関連するものだけです。裏を返せば、知識が増えると調べられる範囲が広がることになります。そして、読書は良質かつ広範囲の知識を増やすのにうってつけの方法というわけです。

心に余裕ができる
読書をすると、いろんな人の人生や考え方、価値観に触れることができます。そして、異なる考え方や価値観を知っていると、何かあったときに自分の心の支えとなります
別の言い方をすれば、読書をすれば物事に対する視点が増えるということです。
また、就活がうまくいっていないとき、仕事がしんどいなと思う日でも、小説の一節・本の一文を思い出せば心にゆとりが生まれるかもしれません。
「しょうもな」と思われるかもしれませんが、そうした心のゆとりというものは一生の宝だと思います。
読書を通して、様々な考えや価値観に触れてみてください。そうすれば、自然と心に余裕が生まれてくるはずです。
大学生は時間がたくさんある
日本の大学生は時間に余裕があります。
たとえば、文系の学生が大量の課題に追われることはまずありません。理系の学生であっても、研究室に配属されるまでは多少なり時間に余裕があると思います。
時間があるというのは、大きな武器です。ぼくの経験上、大学4年間を有意義に過ごせる(武器をうまく使える)と、その後の人生はかなり明るいです。そして、読書はそのための一助となる、とぼくは強く信じています。
ちなみに、ぼくが読書を始めたのは大学4年生の時です。ぼくは読書を始めてすぐにその魅力に気づき、大学1年生の時から読書を始めていたらと後悔しました。
読書を始めてみたい大学生へ

どんな本を選べばよいか
まずは、“これなら読めそう”という本を選びましょう。ページ数的には、3~4時間で読めるものがよいです。あと、あまりにも専門的な内容の本は避けておいたほうがよいです。最後まで読めそうな本、これがポイントです。
本を探す具体的な方法としては、インターネットで読みたい本の目星を付けおいて、書店や図書館、電子書籍でその本を確認することです。そうすれば、本を購入した後に後悔することが少なくなります。
とはいっても、自分で調べるのはめんどくさい、というのが人の性です。この記事を読んでいる人の中にも、“気軽に読める本を教えてほしい”と思っている人がいるのではないでしょうか。
ここではそんな人のために、読書を始めるのにピッタリの本を2冊紹介します。
お金の教養 泉正人
お金の教養は、”お金は汚いという幻想は取り除く”や”貯金の習慣化やお金のコントーロール能力は収入とは比例しない”など、お金に関する大切な心構えを教えてくれます。
とくに、お金を使うときの注意点や資産運用の基本的な考え方は、実践的で非常に役に立ちます。
ワンコイン (Kindle版)でここまで学べるか、というくらい内容が詰まった本です。
深夜特急 沢木耕太郎
深夜特急は、著者である沢木耕太郎さんのひとり旅をありありと描いた小説です。香港・マカオからシルクロードを通り、ロンドンに至るまでの道のりを、全6冊にまとめています。
沢木さんの情景描写は非常にうまいです。そのため、本を読んでいるだけなのに、まるで旅をしているかのような気分が味わえます。ちなみに、ぼくはこの本に影響されて、海外に行ってみたいと強く思うようになりました。
深夜特急もワンコインで買えます。おすすめです。
Kindleを有効活用しよう

読書には、アマゾンのKindleがおすすめです (アプリをインストールするか、専用のタブレットを購入)。
インターネットがあれば、いつでもどこでも本を読むことができます。また、今までに購入した本すべてにアクセスできます。
それだけでなく、Kindle本は紙の本にくらべて、料金が低く設定されています。
ちなみにアマゾンには、学生用のprime student というサービスがあります。Prime studentは最初の半年間が無料となっており、登録すると以下のような特典がついてきます。
- 対象のkindleコンテンツが読み放題
- 本を買うと10%ポイント還元
- お急ぎ便サービス、etc.
これから本をたくさん読みたいというのであれば、登録しておきましょう。
読書を通して自分の頭で考える
読書をする中で、自分は筆者の主張を支持するかどうか、小説の一場面で自分ならどうするか、といったことを考えてみてください。
慣れてきたら、本の内容と自分の知識・経験をつなげてみましょう。そして、そこから見えることについて考えてみてください。思わぬ発見があったりします。
このような感じで、“考える”ということを意識すると、読書の楽しみが増します。
読書を習慣化するには
読書を習慣化するのであれば、通学時間を使うのがおすすめです。まずは、電車やバスの中で本を開くという癖をつけましょう。
自分の家から大学が近いという人は、朝家を出る前の時間や夜寝る前の時間を有効活用しましょう。
ついついアプリゲームやYouTubeに手を出してしまうという方には、AppDetoxというアプリがおすすめです。AppDetoxでは、自分のルールを作ることができます(22時以降はYouTubeをロックするなど)。
1日30分でも読書を続ければ、大学を卒業するころには目に見える成果があるはずです。
読書をする大学生は少ない

これまで読書のメリットなどをいろいろと語ってきました。
読書にはたくさんよいところがあるのですが、実は読書をしている大学生は少ないです。
全国大学生協連合会によると、2017年における「読書時間ゼロの大学生」は50%を超えています。そして、読書をしない学生の数は年々増えています。
これはつまり、読書をするだけで、周りの学生から自分を差別化できるということです。周りとの差別化+読書によって人生が豊かになる、一石二鳥とはまさにこのことだと思います。
読書に関する有名な言葉
この記事を終えるにあたって、脳科学で有名な茂木先生の言葉を残しておきます。
読んだ本の数だけ、高いところから世界が見える。10冊読んだ人は10冊分の高さから、100冊読んだ人は100冊分の高さから、1000冊読んだ人は1000冊分の高さから世界が見える。
ぼくがこれまでに読んだ本は200冊ほどですが、それでも茂木先生の言わんとしていることはよくわかります。
たくさん本を読めば、本が自分の足場となり、より高いところから世界を見渡せるようになります。様々なジャンルの本を読めば、その分足場が広くなります。読書が人生を豊かにしてくれることは疑いの余地がないのではないでしょうか。
善は急げです。みなさんも読書を始めて、その恩恵を受けてみましょう。
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