今回の投稿では、マーケティングの本を8冊紹介します。初心者用の本やマーケティングを深く学べる本など、いろいろとあります。どれも自信を持っておすすめできます。
目次
初心者におすすめのマーケティング本
これ、いったいどうやったら売れるんですか?
本書は身近な疑問からはじめるマーケティングと題して、腕時計やベンツ、セブンイレブン、きゃりーぱみゅぱみゅの話をもとに、マーケティングで必要となる基本の考えを紹介しています。
(「ブルーオーシャン戦略」、「顧客とブランド」、「チャネル戦略」、「イノベーター理論」等)
著者の永井孝尚さんは、専門用語を使用せずに言葉でマーケティングの本質を伝えることをモットーとしている方です。そのため、永井さんの本はマーケティングのことがよくわからない人でもスラスラと読めるようになっています。
ほかに、100円のコーラを1000円で売る方法という本もおすすめです。
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
著者はUSJをV字回復させた人として知られる盛岡毅さんです。
本書は盛岡さんが自分の中学生の娘に向けて書いたというだけあって、マーケティングの基本を理解するにはもってこいの1冊となっています。
具体的には、“マーケティングとは何か”という部分から始め、USJの事例を挙げながら、目的と目標の違いや、目的を達成するための戦略や戦術の立て方、戦況分析の仕方が取り上げています。
マーケティングの概念が理解できると、USJがハリーポッターのエリアを作った理由やハロウィーンのイベントを始めた理由、さらにはUSJがV字回復できた理由がわかります。
また本の最後のほうでは、森岡さんの日本企業に対する熱いメッセージが綴られています。
新人OL、つぶれかけの会社をまかされる
本書は小説仕立てのマーケティング入門書です。
新人OLがマーケティングの考えを活用して、つぶれかけのイタリアンレストランを立て直していくという物語になっています。
課題と実戦形式でまとまられているため、マーケティングの基本を簡単にそして体系的に理解することができます。
表紙に抵抗があるという人は、「ドリルを売るには穴を売れ」という本 (著者は同じ) をおすすめします。
マーケティングを深く学びたい人へ
コトラーのマーケティングコンセプト
世界的なマーケティングの権威、コトラー教授が書いた一冊。
マーケティングにおいて最も重要と考えられる、80のコンセプト (広告、ブランド、顧客、価格、サービスなど) が解説されています。
本書は2003年に出版されていますが、今の時代でも十分に通用するマーケティングの考え方が紹介されています。
「初心者におすすめのマーケティング本」で紹介した3冊では物足りないという人におすすめです。
コトラーケラーのマーケティングマネジメント
世界のトップ・ビジネススクールで採用されている、マーケティング解説書の決定版 (もともとコトラー教授が書いた本に、ケラー教授の知見が加わったもの)。
マーケティングを本格的に学びたい人は、1冊持っているとよいかと思います。
1000ページとかなり分厚い本ですが、マーケティングの知識があまりない人でも、わりと簡単に理解できる構成になっています。
ただし、本が分厚すぎて読む気にならないという人には、コトラーのマーケティングコンセプトの方をおすすめします。
マーケティングに関連する本 [読み応えあり]
ここからは、ビジネス書だけれどもマーケティングに関連している本を紹介します。どの本もすごく読み応えがあります。
フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略
本書はまず「無料」とはなにかを定義したうえで、無料がもつ働きを解説しています。本の名前の通り、無料からお金を生み出すことについてよく言及しています。
この本を読むと、Google や Facebookといった会社が無料でサービスを提供する理由がわかります。
以下に、ぼくが興味深いと思った無料のルールを載せておきます。
- デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる
- フリー (無料) は止まらない
- フリー (無料) からもお金儲けはできる
- どの業界にいても、遅かれ早かれフリー (無料) と競いあうことになる
- フリー (無料) は別のモノの価値を高める
イノベーションのジレンマ
緻密な事例分析をもとに「破壊的イノベーションの法則」を提示し、それが市場にどのような影響を与えるかを解説した本。言わずと知れた名著です。
具体的には、持続的技術と破壊的技術の紹介、破壊的技術の原則と業界のトップ企業が失敗する理由が解説されています (ホンダの二輪車がアメリカで爆発的に売れた経緯など)。
本書を読めば、「偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する」理由がわかるかと思います。
特に製造業に携わっている人におすすめの本です。
ブルーオーシャン戦略
本書はその名の通り、ブルーオーシャン戦略について解説しています。
具体的には、ブルー・オーシャン戦略はほかとの差別化やイノベーションと何が違うのか、ブルーオーシャンを創るにはどうしたらよいのか、創り上げたブルー・オーシャンがレッドオーシャン (競争まみれ) になるのを防ぐにはどうしたらよいのか、といったことがまとめられています。
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