日本の社会問題に関する本7冊 [1人1人に考えてほしい]

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今回の投稿では、日本社会問題(人口減少や働き方、移民など)に関する本を7冊紹介していきます。どの本も自信をもっておすすめします。

未来の年表 ー 人口減少日本でこれから起きること

タイトルの通り、これから人口が減る日本で何が起きるかを論じた1冊。2017年に発売されベストセラーとなり、多くの日本人を不安にさせた本です。

未来の年表は2部構成になっており、1部ではこれから日本で起きることを時系列順に論じ、2部ではそれに対する具体的な対策を紹介しています。政府や研究所などの資料が豊富に使われており、日本の少子高齢化の何がどうヤバいのかがわかります

もちろん、すべてがこの本に書いてある通りになるとは言い切れません。しかし、これからの日本と向き合うために、この本は読んでおいて損はないです。

未来の年表には続きがあり、「未来の年表2 ― 人口減少日本であなたに起きること」というタイトルで販売されています。

未来の年表2では、人口減少というものがぼくたち1人1人にどのように影響してくるかが論じられています

中には、「亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる」といった「え!?」と思う内容がありますが、この本も読んでおいて損はないです。

ふたつの日本 ― 「移民国家」の建前と現実

本書は日本の政府の建前(移民政策はとっていないという主張)と現実(実際に移民は日本にいてその数は増えていること) に対して、深く議論をした1冊です。

具体的には、まず日本にいる外国人の数とその内訳を示し、日本に移民は何人いるのかを議論しています。その後、日本政府が行っている外国人を受け入れる制度(技能実習制度や新たな在留資格である特定技能)における、建前と現実の乖離を指摘しています。

近年、技能実習制度の悪い部分がニュースで報道されたり、コンビニや飲食店で外国人の店員さんをよく見かけるようになりましたが、その背景で起こっていることもこの本が説明してくれています。

ちなみに、著者の望月さんは日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」の編集長を務めています。そちらのほうでは日本に移住してきた人や、日本で働いている外国人などに焦点を当てた、インタビュー記事を公開しています。どれの記事を読んでも非常に考えさせられます。

日本社会のしくみ

日本社会のしくみ(雇用や教育、ライフスタイルなど)がどのようにして出来上がったのかを取り扱った1冊

多くの統計を用いながら日本の働き方や日本型雇用などについて議論し、現在の日本社会のしくみの是非を問うています。

女性の社会進出のしにくさ、転職が難しいわけ、労働時間が長いこと、ワークライフバランスの悪さなど、日本が抱えている問題を浮き彫りにしています。

また本書の最後の方では、これから先の話(一億総中流から新たな二重構造へ)が取り上げられています。

「日本社会のしくみ」は、今の日本社会の姿をしっかりと見たい方におすすめの本です。

生きる意味

本書は現代日本人が「生きる意味の不況」に陥っていると問題提起をしたうえで、その原因や解決策を探る構成となっています。

世界的に見てとても裕福な生活を送れる日本で、なぜ自殺や凶悪犯罪がなくならないのか。とくに、そうした一線を越えた行為がなぜ普段は優等生の「いい子」によってなされるのか。景気が回復しさえすれば、本当にすべてが解決するのか。

この本は、文化人類学者である上田さんが「生きる意味」を模索した渾身の1冊です。ちなみに、上田さんは「がんばれ仏教」や「スリランカの悪魔祓い」といった本も書かれています。

ネットのバカ

著者の中川淳一郎さんは博報堂に勤務後、ネットニュース編集者になられた方です。ネット記事関連の仕事をしているため、ネットでウケる記事の書き方やネットの裏事情に精通しています。

本書は、そんな中川さんがネット社会とそれに群がる人を冷静に評価した一冊です。中でも押さえておきたいのは、中川さんが語るネットに関する基本4姿勢です。

  • 人間はどんなツールを使おうが、基本能力がそれによって上がることはない
  • ツールありきではなく、何を言いたいか、何を成し遂げたいかによって人は行動すべき。ネットがそれを達成するために役立つのであれば、積極的に活用する。
  • ネットがあろうがなかろうが有能な人は有能なまま、無能な人は無能なまま
  • 1人の人間の人生が好転するのは人との出会いによる

ネットが当たり前になった時代だからこそ、この本は読んでおきたいところです。

学力低下は錯覚である

日本の若者の学力低下問題について、統計をもとに分析、考察した本です。

著者の主張は、少子化と一様な教育が原因で学生の学力が低下しているように見えているだけだというものです。 (ごく簡単に言うと、子供の数は減っているのに大学の定員は減っていない。その上で大学の数は増えた。)

また、国際学力テストの順位に関しても、母集団が増えたために日本の順位が落ちただけで、相対的な日本の順位はあくまで変わっていないと指摘しています。結局のところ、優秀な子供の絶対数が減っただけで、平均的な学力はあまり変化していないとのことです。

「学力低下は錯覚である」は、テレビやネットで誇張される表現を鵜呑みにせず、統計に基づいた議論がしっかりとなされるべきだと気づかせてくれる1冊です。

日本はこれからどうなるのか

日本がこれからどうなるかなんて、ぼくにはわかりません(おおまかな予測はできても、正確な予測はおそらく誰にもできない)。ただ、今までの社会の在り方を維持することが難しくなってきているとは思います。

トヨタの社長が終身雇用を続けていくのは厳しいと発言たり、コンビニやファミレスが24時間営業の見直しをしたり、政府が新しい外国人技能実習制度を作ったりしましたが、そうしたことは日本社会がこれから大きく変化していくことの予兆のような気がしてなりません

ぼくらはいわゆる時代の節目に生きていていて、次の時代にうまく対応していかないといけないのだと思います。そういった意味では、この記事で紹介した本はいろいろなヒントを与えてくれるでしょう

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