今回の投稿では、ぼくがドイツでうけたカルチャーショック、それからドイツ生活を通して気づいた日独文化・生活習慣の違いをまとめていく。
まじめな話をするというよりかは、面白おかしい感じを出してみたつもりだ (いつもとは違う感じを出したかったので、だ、である調で書いてみた)。
1つのドイツ生活体験談として、楽しく読んでもらえたらと思う。
目次
ドイツでうけたカルチャーショック
ここでは、ぼくがドイツでうけたカルチャーショックについてまとめていく。
ぼくはわりと神経が図太い (と言われる) が、それでもドイツに来てから「え!?マジか」と思ったことがいくつかある。
店が日曜・祝日空いていない
店が日曜日と祝日に空いていない、店が閉まるのが早い (バイエルン州では夜の8時) というのは、日本人がドイツでうけるカルチャーショックの定番だろう。(レストランなどは例外)
年中無休のコンビニ、スーパーに慣れている日本人からすると、ドイツの店はものすごく不便なのである。ぼくも決して例外ではなく、ドイツに来た当初はたびたび苦労した (今でも不便に感じることがある)。
一番ひどかったのは、日曜日の朝トイレに行って、トイレットペーパーがないことに気づいた時だ。あの時の絶望感はすごかった。自分の靴下を犠牲にしようかと本気で考えたくらいだ (笑)。
ちなみに、日曜や祝日であっても空いている店 (中央駅や空港にあるスーパーとか) はある。しかし、そういった店はほかと比べて値段が高い。それに、日曜・祝日にわざわざ中央駅や空港まで行くか、という話である。
サービス全般
ドイツのサービスはよくない。これも日本人がドイツでうけるカルチャーショックの定番だと思う。
日本の素晴らしいサービス(時に過剰)を受けてきた身からすると、ドイツのサービスには目を疑うものがいくつかあるのだ。
ぼくが個人的に一番ひどいと思ったのは宅配サービスだ。特に下請け業者のサービスはひどすぎて目も当てられない。
具体的に何がどうひどいのかと言うと、「受け取り手が不在の場合、荷物を玄関の前もしくはマンションの前に勝手に置く。パソコンのような高価なモノでもお構いなし」といった感じなのである。
ほかにも、「向こうから〇月〇日に配達すると言っておきながら結局来ない (もちろん連絡はなし)」、「宅配物をマンションの2階のベランダに放り投げて入れる」なんてことがある。
配達の仕事 (特に下請け) はおそらく歩合制なので、配達人を責めたところで何も変わらないだろう。ただ、会社全体としてどうにかしてほしい。まあ、期待しても無駄だろうけど (笑)。
配達サービス以外のことであれば、スーパーの店員の働き方にびっくりした。
というのも、コーラを飲んでいるレジの店員、スマホで電話をしながら店の掃除をしている店員などがわりと普通にいるのだ。
そして、周りの店員や客はそういったことを目にしても注意しない。それどころか、興味なしといった感じなのである。
ドイツに2年弱住んで思うのは、ドイツ人はサービスに対してあまり期待していないということ。彼らからすると、最低限のサービスがあればそれでよいといった感じなのかもしれない。
そう考えると、日本のサービスは基準が高すぎると捉えられないこともない…
公共交通機関の遅延
ドイツでは公共交通機関の遅延が目立つ。特にDeutsch Bahn と S-Bahn (日本で言うならJRか) が残念な有様だ。
ただ単に電車が遅れることもあるし、ひどい時は電光掲示板 (あと5分で電車が来ますとかいうあれ) の表示がいきなり消えることもある。
それから長距離列車なんかだと、電車が途中で分裂して別々の方向に行くのだが、その車内アナウンスが一回だけということがある (ぼくはその被害者)。
ちなみに、ミュンヘン市内から空港に行く電車 (S1) が途中で分裂するやつで、ぼくの知人は乗る車両を間違えて空港とは別方向に行ってしまった (笑)。
さて、人間とは面白い生き物で、環境が変わると考え方も変わることがある。ぼくは電車やバスが遅れることに慣れてしまって、「また遅れるんだ。ふーん」くらいにしか思わなくなった。
歩きたばこ
ドイツでは外での喫煙が本当に多い。
歩きたばこをしている人がたくさんいて、時に60代のおばあちゃんが犬の散歩をしながら、たばこをプカプカしていたりする。
なぜ外での喫煙が多いのかと言うと、ドイツでは建物の中 (レストランやカフェなど) では、基本的にたばこを吸ってはいけないことになっているからだ。
中で吸えないから外で吸う、というのは喫煙者からすれば合理的だ。しかし、たばこを吸わない人からすると、外に出ただけで受動喫煙にさらされてしまう。これはたまったものではない。
「日本は分煙が進んでいない。ヨーロッパを見習おう」なんてよく言われるが、ドイツも大概だと思う。
英国庭園にいるはだかのおじさん

ドイツにはFreikorperkultur (FKK)なるものがある。FKKとは簡単に言ってしまえば裸体主義のことで、自然を経験することの喜びやただ単に裸でいることの喜びを味わおうというものらしい (みながFKKを推しているわけではないけど)。
ただ、どこでも裸になってよいというわけではなく、裸になってよい場所は限られている。
たとえば、ミュンヘンの英国庭園の一部エリアはそれが許されている場所で、実際、裸になって日光浴をしている人(主におじさん)がいる。
ここで少し考えてみてほしい。庭園を気持ちよく散歩していたら、裸のおじさん(複数人)が自分の視界に入ってくることを。
ぼくが裸のおじさんを初めて見た時は、本当に驚いて普通に二度見した。「これは何かのドッキリか。写輪眼による幻術か」と心の中でツッコんでしまったくらいだ。
ちなみに、ドイツの大衆サウナは男女共用のところが多いらしい。
ドイツと日本における文化・生活習慣の違い
カルチャーショックとまではいかなかったが、書くにあたいすると思った日独文化・生活習慣の違いについてまとめていく。

日付の書き方
日本では2019年6月15日と年月日の順番で日付を書くのに対して、ドイツでは15.06.2019と日月年の順番で書く。大したことないと思われるかもしれないが、これが意外とトリッキーなのである。
ぼくに限ったことであれば、最初に日が来るのにはどうしても慣れない。
アメリカ英語式の日付の書き方 (06.15.2019) にやっと慣れたと思ったら、また別の方式が出てきたという感じだ (笑)。
建物の階の数え方
建物の階の数え方は、日本では1、2、3…と数えていくのが一般的だが、ドイツではG、1、2、3…と数えるのが主流である(イギリスもそう)。
まあ階の数え方は大した問題ではないのだが、ドイツ人と話をしていて、たまに話がかみ合わないことがある。たとえば、一階に降りようと言う時とか…
物事に対する自分の意見
ドイツ人の多くは物事に対する自分の意見をしっかりと持っていると感じる。そして、他人の意見を聞いたり、他人と議論するのが好きなように思う (自分はこう思うのだけど君はどうといった感じで)。
参考までにぼくはこれまで、捕鯨のことをどう思うか、秋葉原についてどう思うかなど、いろいろと聞かれた。
年齢に対する意識
日本では〇歳で就職して〇歳で結婚してといった年齢に対する意識が強いが、ドイツでは年齢に対する意識はそこまで強くない。
とくに、高校を卒業したらすぐに大学に入って、大学卒業とともに就職という流れはドイツにはない (というより、教育制度や企業の採用制度が根本から違う)。
多くのドイツ人学生は長期留学に行ったり、長旅にいったりする。中には専攻を変えて、大学をやり直す学生もいる。
日本人学生であれば「卒業が1年遅れたらどうしよう」などと不安になるだろうが、ドイツ人学生はそんなこと微塵も感じていないのだろう。
ちなみに、ドイツでは16歳から公共の場でお酒が飲める (アルコール度数が低いものに限る)。たばこや度数制限なしの飲酒は18歳からとなっている。
ぼくは友達とバーに行ったりするが、ドイツに来てから年齢確認をされたことは一度もない。アメリカにいた時は毎回確認されたのだけど (アメリカでは飲酒は21歳から) …
ドイツの就職事情や仕事に関することも書こうと思っていたが、今回はやめておいた。それらについては、ドイツで正社員として働き始めてからまとめてみようと思う。
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