自動翻訳が発達すれば外国語学習は不要になるか [考察]

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今回の投稿では自動翻訳の話をして、外国語学習不要になるかを考えていきます。

注:今回は自動翻訳という単語を使っていますが、厳密には機械翻訳のほうがしっくりきます。

今の自動翻訳のレベル

自動翻訳の代表格と言えば、グーグル翻訳でしょう。この記事を読まれているみなさんも、一度はグーグル翻訳を使ったことがあるのではないでしょうか。

以前、「グーグル翻訳はクソ」みたいなことがよく言われていましたが、2016年のアップデートにより、グーグル翻訳はその精度を一気に上げました。

アップデート後のグーグル翻訳は、日常会話表現などを誤訳することがあるものの、論文のような文構成がしっかりとしている文章であれば、かなりの精度で翻訳してくれます。

おまけに、年々グーグル翻訳のレベルは上がっています。

ほかにも、ポケトークという携帯型の自動翻訳(通訳)機があります。ポケトークは74言語に対応しており、機械に話しかけると自動で訳してくれます(CMを見たという方も多いかと思います)。

正直な話、少し海外旅行に行くくらいなら、外国語ができなくてもポケトークがあれば十分です。

自動翻訳による対話

ここでは、現状の自動翻訳(ポケトークなど)による対話の課題を考えていきます。

まず1つ目の課題は、音声が機械にしっかりと認識されないとダメなところです。 雑音が多い場所でも大丈夫なのか、複数人の会話に対応しているかなど…

うまく音声が拾われないと、初めからやり直しです。それだとただの二度手間です(笑)。

2つ目の課題は、会話のスピードが遅くなってしまう点です。

検証動画を見たところ、自分の発言を機械が訳し、訳した文章に相手が反応し、それをまた訳すという形になっています。

この会話形式だと、機械の翻訳を待たなければなりません。誰かが発言するたびに翻訳しないといけないので、会話のスピードが遅くなってしまいます。

それなら、相手と同じ言葉を話したほうが、よっぽど楽に会話できます

ドラえもんの道具にほんやくコンニャクがありますが、今の自動翻訳ではその領域に全然達していないというのが現状です。

結局何が言いたいのかというと、今のところ、外国語を身につけるメリットは十分にあるということです。

自動翻訳が発達すると

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自動翻訳の精度が上ってほんやくコンニャクのようなものができると、各国の文化の違いがより顕著にあらわれるのではないかと思います。

たとえば、笑いのツボの違い

ご存知の方も多いと思いますが、日本とほかの国では笑いのツボが結構違います(同じ部分もあることにはある)。

日本ではおもしろいと思われていることでも、ほかの国ではそうではなかったりします。その逆もしかりです。

ぼくは以前、ドイツ人の友達(日本語ができる)にボケとツッコミを教えたことがあります。ボケとツッコミの概要を紹介して、YouTubeにあがっている芸人の動画を見せましたが、その友達の反応はイマイチでした。

ほかにも、日本では「ブス」や「デブ」などと他人の容姿を揶揄して、笑いをとることがあります。こうした身体イジリは、国によってはタブーです(おそらく、多くの国でタブー)。白い目で見られるのがオチです。

自動翻訳が発達すれば、異なる文化圏の人と容易にコミュニケーションがとれるようになるでしょう。

しかし、受け手が日本の笑いをわかってくれるかは別の話です(その逆もしかり)。育ってきた文化が違えば、笑いのツボも違いますから…

日本のノリが別の文化圏でも通じるなどと思い込んでいると、思わぬところで地雷を踏むことになります。

さて、ここで紹介したたとえ以外にも、文化の違いはたくさんあります。また、ある文化における1つの概念がほかの文化にはない、ということも普通にあります。

以前なら「発音が悪いから通じていないのかも」と済ませていたところが、次の時代ではそうではなくなります。

自分の発言が相手にきちんと届いているのに理解してもらえない、そういった状況が出てくると思うのです。

外国語学習は不要になるか

自動翻訳が発達すれば外国語学習は不要になるか、という問いに対するぼくの答えは“いいえ”です。

というより、自動翻訳の開発を行っている方が、「機械翻訳の精度は100%ではない。基礎的な英語力はあったほうがいい」と言っており、ぼくもこの意見に賛同です(参考記事のリンクは最後に貼ってあります)。

たとえば、グーグル翻訳を使って文章の翻訳をするとしましょう。グーグル翻訳の精度は年々高くなっていますが、それでも翻訳の精度は100%ではありません(みなさんご存知の通り)。

そのため、原文と翻訳された文を見比べて、重点箇所が抜けていないかなどをチェックし、加筆や修正をするという作業が必要となります。その時、対象となる言語(英語など)の文法や単語をある程度知っていないと、チェックのしようがありません。

同じことが音声翻訳にも当てはまります。明らかに間違った訳をしていないか、大事な部分が抜けていないか、そのあたりの確認はできたほうが安全でしょう。

そういった意味では、外国語はできたほうが有利です。

最後に、自動翻訳が人間の能力を超えるくらいに発達したとしても、文化の差までは埋まりません。

異文化を理解しようとして、互いに歩み寄よれるか (自分の当たり前を相手に押し付けないとか)…

それが次の時代のカギになると思います。

参考記事

参考 翻訳AIの進化でこれ以上の英語学習は不要?日経ビジネス 参考 徹底解説!自動翻訳と機械翻訳の違いとは川村インターナショナル

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